まずは体調に気を付けること-。男子マラソンの服部勇馬(25=トヨタ自動車)が6日、北海道・士別市内で、マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)(9月15日)に向け、会見した。

上位2人が20年東京オリンピック(五輪)に内定する運命のレースへ「課題は風邪をひかないこと。去年の9月15日は風邪をひいていた。その辺は気を付けたい」。その1年前だけでなく、急性虫垂炎を4月下旬に発症し、5日間入院した苦い記憶もある。残り1カ月は「今から強くなる部分はない」と実力を伸ばすことでなく、より発揮できるようにすることに力を注いでいく。

MGCでは選手も絞り込まれ、37キロ以降の上り坂が勝負と読む。「相手となる選手は強いが、代表権を勝ち取れたらいい」。16年リオデジャネイロ五輪の代表選考を兼ねていた同年の東京は35キロで日本人トップに立つも、40キロ手前で失速し、五輪には届かなかった。終盤の失速が課題と突き付けられ、強化してきた4年間。今度は最後に突き放すレースで、五輪の道を切り開く。