谷本観月(24=天満屋)が2時間39分09秒で7位入賞を果たした。

女子マラソンでは15年の北京大会の伊藤舞の7位以来2大会ぶり。序盤はペースを抑え、中盤以降に順位を上げていった。

深夜23時59分という異例の深夜号砲のレースで快走した。日本勢では2大会ぶりとなる入賞。前回大会では95年イエーテボリ大会以来、22年ぶりに入賞なしの屈辱を味わっていた。

谷本は9月15日の東京オリンピック(五輪)代表選考会のマラソン・グランドチャンピオンシップで1位の前田穂南、3位の小原怜と同じ天満屋。その2人と、大会前は米アルバカーキでの高地合宿を積んできた。「練習でも粘って走れるようになった」。MGCは現地で応援し、チームメートの活躍に「すごい感動したし、体震えた」。自身の活躍も誓った。大会出発前は東京五輪の代表に内定した前田から「大丈夫ですよ」と言われ、ハグをして送り出されたという。

MGCの出場権も持っていたが、目の前の日本代表になるチャンスを優先し、MGCを辞退し、世界選手権に挑んだ。その舞台で見事に目標に掲げていた「入賞」を達成した。