14日に行われた出雲駅伝で初優勝を飾った国学院大の優勝報告会が19日、東京渋谷区の同大キャンパスで行われ、前田康弘監督(41)と、アンカーで37秒差を逆転した土方英和主将(4年)ら6選手が、集まったファン、関係者の前で感謝の気持ちを述べた。前田監督は「6区スタートで37秒差。駒沢も強い選手だったし、優勝は厳しいかと思っていたが、土方がそれを上回る走りをしてくれた。令和最初に優勝できたことを誇りに思う」と笑顔であいさつをした。

3位以内だった目標を超える初優勝だったが、土方には結果を出せる手応えがあったという。「今季はトラックから主力選手は調子が良かったし、少人数の駅伝なら結果を出せると思っていた」。夏合宿以降、28分台の選手が増え、目標が現実に近づいた。自主性を尊重し、自分で目標を立てそれを全員に見えるように張り出すことで、選手自身に自覚と競争意識を持たせた。

2週間後には全日本大学駅伝(11月3日)、そして来年1月には箱根駅伝(20年2、3日)が控える。これからは王者としてプレッシャーのかかる立場でのレースとなる。前田監督は「全日本は3位以内。箱根も総合3位が目標だったが、出雲駅伝の優勝チームとして堂々と上の順位を目指したい」と意気込んだ。土方も「これからが本当の戦い。全日本、箱根でも結果を出さないとこれまでやってきた意味がない」と力強く言い切った。1年から箱根に出場。浦野、青木、茂原ら4年生と話し合いながら、チームを作り上げてきた。残り2戦も3位目標を上回る結果を目指す。