日体大の静岡県出身ルーキーが、成長の跡を見せた。静岡県選抜1区の赤堀かりん(1年、浜松市立高出)が、12分56秒で区間3位。

2区で区間5位となった、10月の全日本大学女子駅伝に続く好走を見せた。「目標にしていた、13分切りでの3位以内を達成できてよかった」と表情を緩ませた。

自信を持って臨んでいた。11月上旬に行われた記録会で5000メートルに初挑戦し、16分14秒。2週間後に再度挑戦し、16分11秒とさらに縮めた。好調を後ろ盾に、今大会の1区出走を佐藤洋平監督に直訴。任された期待に応えてみせた。

高校時代には、全国の舞台に縁がなかった。だが、大学では、増えた練習量と全国から集まった有力選手たちと切磋琢磨(せっさたくま)。「後半で勝負できる粘りがついてきた。そこが、高校から成長できたところ」と胸を張った。

チームは後半に失速し、7位でゴール。目標の3位以内を逃したことに「まだ上位に力が及ばない」と赤堀。まだ下級生ながらも「今日のレースで勝ちたい気持ちがより強くなった。後輩も入ってくるので、頑張らなければ」。来年以降のチームを引っ張る決意を示した。【河合萌彦】

◆その他の大学チーム所属の県出身者区間順位 ▽2区(9)牛佳慧(拓大1年、浜松開誠館高出)▽4区(8)室伏香音(大阪学院大2年、加藤学園高出)▽5区(12)三浦佑美香(立命大4年、長泉北中出)(13)加藤詩帆加(大阪学院大2年、常葉大菊川高出)▽6区(7)平野文珠(日体大4年、松崎高出)▽7区(18)大石楓(玉川大4年、日大三島高出)