全国都道府県対抗男子駅伝も超高速時代を印象づけるスタートとなった。7キロの1区で、宮城の吉居大和(仙台育英)が19分46秒(速報値)の区間新記録を樹立した。松岡佑起(京都)と佐藤悠基(長野)が持っていた従来の区間新記録19分51秒を上回った。

残り1キロを切っても、10人を超える大混戦。吉居大は最後の最後まで力を残していた。目まぐるしいスパート合戦の中、残り300メートから爆走。ナイキの厚底シューズを履く17歳は、ラストで一気に抜け出した。後続を突き放し、2区の庄司にトップでタスキをつないだ。

吉居大は「タイムは気にせず、区間賞をとることを考えていた。区間新がついてきてうれしい。トップで渡すことができてよかった」と喜んだ。昨年12月の全国高校駅伝では3区を走り、12年ぶりの優勝に貢献。宮城悲願の初Vで、流れを作った。

吉居大の他にも広島の中野翔太、大分の遠入剛が19分47秒、茨城の佐藤真優、京都の赤星雄斗が19分49秒。5人が怪物・佐藤悠基らの記録を超える超ハイペースだった。