日本陸連は25日、五輪や世界選手権の選考レースだった、びわ湖毎日マラソンについて、来年2月28日の第76回大会で終了すると発表した。22年度以降は大阪市内を走る大阪マラソンと統合する。

日本陸連の横川浩会長は「半世紀を超える歴史の中で繰り広げられた、数多くの名勝負は、私たちの脳裏に焼き付き、この地を離れても末永く語り継がれていくことでしょう。大阪マラソンとの統合においても、びわ湖毎日マラソンの価値と伝統に基づく威厳はしっかりと継承されてゆくものと前向きに捉え、さらなるマラソン界の発展に尽くしてまいります」とコメントした。

びわ湖毎日は1946年に始まった現存する日本最古の主要マラソン。大津・皇子山陸上競技場が発着点で、福岡国際、東京と並び、男子3大マラソンに数えられていた。12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪に2人の代表を選出するなど、例年は代表選考レースの位置付けだった。

大阪は、橋下徹元府知事が東京をモデルとした市民参加型マラソンの開催を提唱し、11年にスタート。大阪府庁前をスタートし、都心部を巡り、大阪城公園にフィニッシュする。約3万5000人が走る予定だった今年11月の大会はコロナ禍で中止になった。

統合初年度となる22年大会は「第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会(仮称)」として、2月27日に現在の大阪マラソンコースで開催する方向。大会の詳細は今後、協議を進め、来春に発表を予定している