新潟アルビレックスランニングクラブの小林快(28)が男子50キロ競歩で東京オリンピック(五輪)代表最後の1枠を懸けて、11日の日本選手権(石川県輪島市)に出場する。

1日、小林は新潟市の信濃川やすらぎ堤で公開練習を行った。桜並木沿い往復1キロを10往復、計10キロを歩き、汗を流した。「ゆっくり入ろうと思ったが、思った以上にうまく体が動いたので想定より早く前半からペースを上げて歩いた」と1キロ6分目安を5~5分半ペースで歩いた。調整がうまくいき、全体的に動きも固まってきた。自身のバロメーターにしている腰回りの動きがいいという。高くなりがちな振り出し足を低くするように意識している。

代表決定済みの選手を除き、日本陸連が定めた派遣設定記録に到達した最上位が最後の五輪切符を得る。小林は「東京五輪出場のために練習を行ってきたが、当日は五輪のことは考えずに100%の力を出すレースをしたい」と意気込みを語った。【飯嶋聡美】