東京五輪マラソンコースを使用したテスト大会で、五輪補欠の松田瑞生(25=ダイハツ)が2位に食い込んだ。

終盤で優勝した一山麻緒(ワコール)に離されたが、ゴール直前ではギアを上げて懸命に追った。4秒及ばなかったものの、1時間8分32秒の走りを「私が出ることで五輪の3選手が新たな気持ちでスタートすると思う。役割は果たせた。思いの外、自分が走れたので、それはすごく良かった点でもあるし、新たな発見ができた」と振り返った。

前日4日の記者会見では「補欠の私には負けたくないと思っていると思うので、ケツに火をつけられたら」とキッパリ。一山、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、前田穂南(天満屋)の五輪代表3選手に対して思いを語っていた。この日のレース後には3位の鈴木から「おしりに火が付いた。ありがとう」と言われたといい「うれしかった。今回のレースに出て良かったと、心から思いました」。優勝した名古屋ウィメンズマラソン(3月)の疲労を取り、徐々に練習を積み始めた過程ながら、収穫あるレースとなった。【松本航】