陸上の富士通は16日、男子棒高跳びで5メートル83の日本記録を持つ沢野大地(41)が9月末で引退すると発表した。24日開幕の全日本実業団対抗選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)が現役最後の試合となり、今後は同部のアドバイザーに就任する。

沢野は04年アテネ、08年北京、16年リオデジャネイロと五輪3大会に出場。長くトップ選手として活躍し、リオデジャネイロ五輪では7位入賞も果たした。19年世界選手権にも39歳で舞台に立った。東京五輪の出場こそかなわなかったが、まさに日本の棒高跳び界のレジェンド。日本オリンピック委員会(JOC)のアスリート委員長も務めている。

競歩で五輪3大会、世界選手権5度出場の森岡紘一朗(36)、男子短距離の長田拓也(27)も全日本実業団対抗選手権を最後に現役を退く。森岡は同部のコーチとなり、長田は未定。

また男子短距離の高瀬慧(32)は陸上部を退部する。五輪と世界選手権に2度ずつ出場したスプリンターは引き続き勤務しながら、個人で競技を継続する。