東京オリンピック陸上男子110メートル障害代表で歯科医を志す金井大旺(ミズノ)が9日、競技人生に幕を下ろした。母校の法大・多摩キャンパスで行われた競技会に参加。卒業後も含め8年間過ごしたグラウンドで学生らと競い、トップの13秒55でゴールした。

前日本記録保持者の貫禄を示した26歳は「悔いなく終われた。多くの感謝と出会いがあった」と感慨に浸った。今後は実家の歯科医院を継ぐために、来春の歯学部入学を目指す。「1つのことに全てをささげた競技も勉学も同じ。信頼される歯科医師になりたい」と夢を膨らませた。