6日の東京マラソンの男子で、日本人1位の総合4位に食い込んだ日本記録保持者の鈴木健吾(26=富士通)が11日、オンラインで会見を開催。

代表が確実視される7月に米オレゴン州で開かれる世界選手権に向けて、「世界選手権、オリンピックは順位がすごく大事。今回(東京マラソン)は、前で勝負できなかったが、選ばれたら、前で勝負できる積極的な走りをしたい」と意気込んだ。

東京マラソンでは、妻の一山麻緒(24=ワコール)も女子日本人トップになり、2人の合計タイムが同一大会での夫婦合計タイムのギネス記録を更新。ゴール後は2人で抱き合ったが、「(ギネスは)意識していなかったので、サプライズでした」と、照れ笑いを浮かべた。

2時間4分56秒の日本記録は、キプチョゲ(ケニア)が持つ2時間1分39秒の世界記録とは、まだ3分以上の差がある。それでも鈴木は「自分の理想は速いより強い選手で、負けない選手」と、ケニア勢に戦いを挑み上位進出を狙う。

すでに2年後には24年パリ五輪が控える。「オリンピックに出たい、勝負したいという思いが強くなった。MGCでつかみ取って、メダルを狙えるように、強さ、速さを磨いていきたい」と、気持ちを新たにしていた。