東京オリンピック(五輪)後の国立競技場で初の国際大会となる「セイコーゴールデングランプリ陸上2022東京」が、5月8日に行われる。

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女子100メートル障害も新旧の日本記録保持者に世界記録ホルダーが加わり、ハイレベルな争いが期待できそうだ。

日本勢で最も注目を集めるのが、単独の日本記録保持者となった東京五輪代表の青木益未(28=七十七銀行)だ。10日、新潟市で行われた北陸実業団選手権の予選(向かい風0・2メートル)で12秒86の日本新記録をたたき出した。昨年6月に自身と寺田明日香(32=ジャパンクリエイト)がマークしていた12秒87を100分の1秒上回った。

決勝は棄権したが、今季の屋外初戦で今年7月の世界選手権(米国・オレゴン)の参加標準記録(12秒84)に0・02差まで迫る快走を披露。新シーズンで絶好の滑り出しを切った。初出場だった昨夏の東京五輪は予選落ちしたが、18、20年の日本選手権を制しており、今回も主役候補だ。

元日本記録保持者の寺田は、東京五輪同種目で日本勢21年ぶりの準決勝進出を果たした第一人者。その2人が中心の日本勢に、12秒20の世界記録を持つケンドラ・ハリソン(29=米国)が最大の壁として立ちはだかりそうだ。東京五輪では12秒52で銀メダルを獲得。国立競技場で再び最高峰の走りを見せる。