男子100メートル予選が行われ、10日の日本選手権で2位だった坂井隆一郎(大阪ガス)は10秒02(追い風1・1メートル)の組1着、3位だった柳田大輝(東洋大)は10秒22(追い風1・2メートル)の組2着に入り、同日行われる決勝に進出した。

7月15日から開幕する世界選手権(米オレゴン州ユージーン)の代表には、現時点で男子短距離の内定者は100メートルのサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)のみ。参加標準記録(10秒05)を突破した坂井は、2人目の内定者となった。

レース後に取材対応した坂井は「布勢はいい風が吹くと知っていたので、予選から10秒05を狙おうと意気込んでいた。決勝は力むと思っていたので、予選で決められて良かったです」と振り返った。

世界選手権は初めての舞台になる。「世界陸上では9秒台を目指して、準決勝、決勝となるべく多くのラウンドを走りたい。リレーも選んでもらえれば、自分の走りをしっかりしてメダル獲得に貢献できればいい」と意気込んだ。

昨年の同大会では山縣亮太(セイコー)が日本記録の9秒95をマークした。高反発のタータン(走路)や追い風が吹きやすい天候条件などもあり、国内屈指の高速トラックとして好記録が期待される。

決勝は予選から2時間30分後の午後3時30分から行われる。