5大会ぶりに女子400メートルリレーに出場した日本は、予選1組7着に終わり、初の決勝進出はならなかったが、43秒33で11年ぶりに日本記録を更新した。従来の記録は43秒39。

予選突破条件は各組上位3着と4着以下のタイム上位2チーム。昨年の世界ランク16位の日本は1走が女子100メートル障害の代表でもある青木益未(28=七十七銀行)、2走・君嶋愛梨沙(26=土木管理総合)、3走・児玉芽生(23=ミズノ)、アンカー御家瀬緑(21=住友電工)のメンバーで臨んだが、東京五輪金のジャマイカ、同銅の英国など世界との差は大きかった。

それでも日本記録更新という目標達成に、君嶋は「日本記録は絶対に更新しようということだったので素直にうれしい」。1走の青木は「最初から突っ込んでいくつもりで、いい流れを作りたいと思っていた。(明日の)100メートル障害のことは考えずに走った」と笑顔を見せた。一方で児玉は「日本記録はうれしいが、世界との差をすごく痛感しました」。御家瀬も「世界との差はすごいなと思った。今後は日本チームが決勝に残るという目標をしっかりと掲げていきたい」と、今回の経験を糧に、さらに上を目指す決意を口にした。