日本学生陸上競技連合は29日、全日本大学女子駅伝(30日、弘進ゴムアスリートパーク仙台~仙台市役所前市民広場)の区間エントリーを発表し、拓殖大(拓大)2年の不破聖衣来(19)は、昨年と同じ5区(9・2キロ)でエントリーされた。

女子1万メートルで日本歴代3位のタイムを持つ不破は、今年9月の日本学生対校選手権の1万メートルで32分55秒31をマークして優勝。145日ぶりの復帰レースで快走を見せた。

今月24日の取材では、現在のコンディションを「まだ50~60%くらい」としながらも、「ここ1週間くらいはだいぶ調子も上がってきて、練習も積めてきているので、しっかり1週間練習を積んで大会に臨みたい」と出場への意欲を示していた。

昨年もエース区間の5区を任され、6人を抜き去った。それまでの区間記録を1分14秒も更新する走りで、創部初の3位入賞に貢献した。

今年の拓大は「総合力を高めての3位以上」を目標に据える。小沢理子主将(4年)は同24日に取材に応じた際、「聖衣来ちゃんだけじゃなくて、自分たちも結果を出すことが大切だと思っていて、練習時から『自分の限界を超える』『昨年とは違う走りが必要になる』という雰囲気で取り組んできました」と力を込めていた。

今大会は史上初の6連覇を目指す名城大をはじめ、力のあるチームがそろうが、小沢主将の決意は固い。「3位入賞という目標へ、過去いちばんの成績を収めたい」。スタートは午後0時10分。拓大が“総合力”で表彰台を狙う。【藤塚大輔】