3連覇が懸かる駒大のエース田沢廉(4年)が、7区(17・6キロ)で空前の区間新記録をたたきだした。従来の記録を43秒も上回る49分38秒をマーク。大会4年連続区間賞の快挙にもなった。

この区間では初めて50分台を切る快記録を、密かに狙っていた。「走る前の状態が良かったので、監督には言っていなかったけれど、自分のなかでは49分台を目標に頑張った」と明かす。

後ろからは青学大の近藤幸太郎が猛烈なペースで飛ばしていた。先頭でたすきを受けた田沢は終始トップを独走する中で、“見えないライバル”とのハイレベルな争いを展開した。

レース途中には沿道で待ち受けていた大八木弘明監督から、「近藤に5秒負けているぞ」と声を掛けられた。とはいえ、その情報ははっきり聞き取れなかったようで、「自分が勝っているのかと思いました。負けていたんですね」と笑った。

序盤は抑えながら走っていたという。「『後半から』と言われていた。焦らないようにと思いながら走っいた」。終盤に向けてさらにペースを上げた。青学大の近藤幸太郎も49秒52秒の好タイムをマークした中で、レベルの高い熱戦を制した。

大会3連覇、そして3冠を目指して首位を快走するチームに、さらなる勢いをもたらした。

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