陸上女子800メートルの新潟県記録保持者で医師免許を持つ広田有紀(27、新潟アルビレックスランニングクラブ)が7日、新潟市の宮浦中で講演を行った。

「進路(夢)の実現に向け、がんばることの大切さ」と題し、1年生約130人に向けた講演では「徹夜して作った」という資料を使いながら夢を持つことの大切さ、実現するための過程などを説いた。生徒から気持ちの切り替えについて質問を受けると「部活でうまくいかなかったら勉強を頑張ろうとか、心の支えになることを2つ作ってバランスを取ることが大切」と話した。

昨年の日本選手権では自己ベストで県記録の2分4秒18をマークし2位。東京五輪出場は逃したが、実力は国内トップクラス。一方、秋田大医学部を卒業した20年に医師免許を取得。卒業後の3季は競技に集中していたが、来年4月からは競技を続行しながら新潟大で研修医の道に入る。昨夏に左足を負傷しリハビリに努めていたが「ほぼ完治した」。そして「冬には合宿に参加したい」。“二刀流”の実践へ準備を進める。