往路2位の中央大(中大)が悲願の総合優勝へ向け、トップの駒澤大(駒大)に食らいついている。8区の中沢雄大(4年)はトップと1分05秒差で9区へタスキリレーした。

首位と43秒差で走りだすと、一時は前を走る駒大・赤星雄斗(3年)の背中が見える位置まで追い上げた。後半は離される展開となったものの、腕を振って走りきった。

レース直後には、運営管理車に乗った藤原正和監督から「ありがとう!」と声をかけられた。深々と礼をすると、その場に倒れ込んだ。

力走を受け、ツイッターでは「中澤くん」の投稿が急上昇。「職人のような安定した走り」「倒れ込んだところでまた泣く」「感動をありがとう」といったコメントが寄せられている。

中沢は大学で陸上競技を退くため、これがラストラン。卒業後は地元・福島の須賀川市役所で働く。