10位以内に与えられるシード権争いも、混戦が予想された通り白熱の展開となった。

最も注目されたのは、出場校最長の17年連続シード継続中を誇っていた東洋大だ。往路は2区で19位まで沈み、復路も7区を終えて10位に1分22秒差の12位で黄信号がともっていたが、鉄紺の意地を発揮した。

8区の木本大地(4年=東洋大牛久)が区間賞の走りで11位まで上げる。9区の13・15キロ地点では明治大(明大)をとらえて9位まで巻き返し、最終10区は10位。シード権の連続獲得記録を「18年」に延ばした。

6区の山下りで一気に浮上したのは10位スタートの創価大だった。6位まで順位を上げて危機を脱し、最後は8位でフィニッシュした。城西大は9位で5年ぶりにシード権を獲得した。

一方、反対に天国から地獄を見たのは明治大(明大)だ。復路12位から7区の区間賞などで一時は9位まで上がったが、残り2区で圏外に落ちると、巻き返せず12位に終わった。

復路7位スタートの東京国際大も7区で11位に後退すると、そのまま11位で4年ぶりの予選会に回ることになった。今年も10位と11位で明暗が、安堵(あんど)と落胆が分かれた。

来年の第100回大会では予選会に全国の大学が参加できる。今回シード権を逃した11位以下の各校は、記念大会の本戦出場を目指して10枠を巡る厳しい戦いを強いられることになる。

◆復路のスタート時、ゴール時の10位前後の順位は次の通り。

<スタート>

8位 法大(法政大)

9位 城西大

10位 創価大

11位 東洋大

12位 明大

<ゴール>

8位 創価大(4年連続)

9位 城西大(5年ぶり)

10位 東洋大(18年連続)

11位 東京国際大(4年ぶりに逃す)

12位 明大(3年連続で逃す)

※()はシード権の獲得

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