女子の1万メートルとハーフマラソンの日本記録保持者で、昨年からマラソンに再挑戦している新谷仁美(34=積水化学)が、2時間19分24秒の日本歴代2位の好記録で優勝した。

終盤は苦しい表情を浮かべながらも、単独走が続く中、力強く走りきった。ただ、フィニッシュ後は悔しそうな様子を浮かべた。

04年アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきさん(44)が05年に打ち立てた日本記録の2時間19分12秒には12秒及ばなかった。記録更新こそ逃したが、18年ぶりに2時間19分台をマークした。

新谷は昨年3月、13年ぶりにマラソンに参戦。復帰レースとなった東京マラソンを2時間21分17秒で走り、日本人2位となった。しかし、日本代表に選出された昨夏の世界選手権(米オレゴン州)では、現地で新型コロナウイルスに感染。欠場を余儀なくされた。

あれから半年。24年パリ五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得していない中で、好記録を残した。