長野が9回目の優勝を果たした。新型コロナウイルス感染症の影響で、26回、27回大会が中止。3年前に頂点に立った長野が、再びその強さを見せつけた。
昨年の全国高校駅伝で準優勝した佐久長聖メンバーが快走し、上位をキープした。
1区を走った永原颯磨(佐久長聖2年)は、約2キロを過ぎたあたりでトップに立った兵庫の長嶋幸宝(そなた、西脇工3年)に残り約600メートルで肩を並べ、2秒差の2位に。
2区、3区で順位を4位まで落として1位と20秒の差をつけられたが、4区の山口竣平(佐久長聖2年)が5キロを14分2秒で走って区間記録を更新。ゴール手前で兵庫に追いつき、1位の兵庫とほぼ同時で5区の吉岡大翔(佐久長聖3年)につないだ。
吉岡は5000メートルで13分22秒99の高校記録を持ち、昨年の全国高校駅伝では3区で日本人歴代最高の22分51秒をマークした佐久長聖エース。
この日も8・5キロを23分52秒で走りきる区間新の走りで2位と23秒差をつけると、その後も順位を譲らず、アンカーの立大・上野裕一郎監督がゴールテープを切った。