大阪国際女子マラソンで日本勢最高の3位となった安藤友香(28=ワコール)が一夜明けた30日、大阪市内で取材対応し、改めて24年パリ・オリンピック(五輪)は、マラソン代表として出場する目標を語った。

21年東京五輪はマラソンで代表権を取れず、本職ではない1万メートルで初切符をつかんだものの、海外勢のスピードに圧倒されて22位と惨敗した。

安藤は「自分の中では(パリへは)マラソンで取りたい気持ちが、東京五輪の時からあった。パリでしっかり、かなえられるようにしたい。それ(マラソン)しか、取りえがないので頑張りたい」と意欲を示した。

19年2月、スズキ浜松ACから京都市に拠点を置く現在のワコールに移籍した。「人との出会いで、ここまでやってこられたと実感している。今はいろんな人の支えがあって、自分1人だけでなく(みんなで)一緒に挑むレース。走る手応えも感じている」と話す。

特に感謝する人は? と質問された安藤は「いや、でもずっと、そこは…プライベートなことなので…」と切り出し、それが誤解を生む表現と思ったのか、あわてて自ら「そういう意味ではないですよ~こっち系ではないですよ~」と、苦笑いで両手でハートマークをつくり、恋愛的なことではないと説明を追加した。

8度目のマラソン挑戦となった今回の大阪では、30キロ過ぎまで先頭集団で初優勝を狙える位置にいたが、エチオピア勢の加速についていけなかった。2時間22分59秒は、6年前の自己記録に1分23秒届かず、収穫も課題も生まれた。

今後は既に出場権を獲得している10月の五輪代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が最大の目標になる。それに向け、トラックでスピード強化も行う。パリに向けた準備は、さらに本格化することになる。