今年2月のアジア室内陸上(カザフスタン)で女子1500メートル銀メダリストの後藤夢(23=ユニクロ)が同種目に出場し、4分17秒98で1位でゴールした。「今回は順位を大事にしたいと思っていた」との言葉通り、勝負どころで勝ち切った。

風が強く吹き、スタジアムの隙間から夕日が差し込む中、冷静にレースを運んだ。序盤から田中希実(23=ニューバランス)の後ろにつけ、ラスト400メートルへ。そこから確実に差を縮め、残り200メートルのスパートで逆転した。田中に2秒以上の差をつけた。

「タイムは良くないですが、今回は順位を大事にしたいと思っていた。最低限それを意識して最後まで走れました」

引き締まった表情で、このレースに懸けた思いを明かした。

後藤は昨年6月の日本選手権で2位に入るなど、好調を維持している。4月からは豊田自動織機からユニクロに移籍し、新たな一歩を踏み出した。

言葉に思いをのせる。

「1つひとつ無駄にしないように、世界と戦うための力をつけていきたい」

世界を見据え、選んだ道で進歩を続ける。【藤塚大輔】