日立女子陸上競技部は、所属するバイレ・シンシア選手が4月14日に亡くなったことを公表した。20歳だった。

同陸上競技部は19日に公式ツイッターでケニア出身のシンシア選手の訃報を伝え、北村聡監督のコメントを発表した。

「陸上部所属のバイレ・シンシア選手が昨年からの闘病の末、4月14日に永眠いたしました。必ず復帰すると誓い、頑張ってきてくれたシンシア選手の陸上競技に向かう姿勢と思いの強さ、そして周囲に対する思いやりと優しさは、いつも私たちに元気と勇気、笑顔を届けてくれていました。生前のシンシア選手への皆さまからのご厚情に、深く感謝申し上げます。シンシア選手を悼み、心からお悔やみを申し上げます」と追悼した。

葬儀は行わず、後日お別れの会を関係者のみで執り行う予定。

シンシア選手は18年に留学生として鹿児島・神村学園高に入学。翌19年の沖縄インターハイで1500メートルに優勝し、3000メートルで2位となった。その年の全国高校駅伝ではエース区間の2区で区間タイ記録をマークし、チームの準優勝に貢献した。そして21年に日立に入社し、全日本実業団駅伝にも出場していた。

今年1月には同陸上部のホームページに新年の抱負を寄せており、「また皆さまに元気に走る姿を見てもらえるように頑張ります!」とコメントしていた。