女子1万メートルは、同大会初出場の兼友良夏(かずな、21=京セラ)が32分30秒56で、日本人トップの3位に入った。

141センチの小柄な身体ながら、力強い走りを見せた。

序盤は日本人選手と並走。ラスト約1キロ地点でギアを上げ、最後は外国人選手に迫る走りで自己ベストを記録。1位と8秒11差でフィニッシュした。

実業団4年目。広島・沼田高時代は全国大会に出場できず、悔しい思いもした。それでも「私はまだいける」と思い、実業団入り。

それからは急成長を遂げ、1年目の20年7月に出場したホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会の3000メートルでは、高校時代の自己ベストを30秒縮める9分6秒をマーク。昨年5月から取り組み始めた1万メートルでも結果を残し、またひとつ自信を深めた。

夢は「世界レベルでも戦える選手」。

兼友は、大きな目標に向けて「日本選手権の舞台に立って、もっと上のレベルで戦えるように頑張りたい。いずれは31分台を出したい」と話していた。

優勝は、32分22秒45のエスター・ワングイ(スターツ)だった。