青山学院大(青学大)の2人がワンツーフィニッシュを飾った。

2年生の宇田川瞬矢が、4月22日の学生個人選手権Vに続き、3分49秒24で優勝。「かなり気持ちいいです」と笑みをたたえた。4年生の山内健登も3分49秒90で2位に入った。

気温20度を上回り、強い南風が吹く中、フレッシュグリーンの2人がレースをけん引。残り600メートルほどのところで山内が先頭へ出た。宇田川も負けじと追走。ラスト1周でトップに躍り出た宇田川が逃げ切りに成功すると、4番手に後退していた山内も最後の直線で2人を抜き去った。

レース後は11位の片山宗哉(3年)とともに、3人で肩を組みながら、健闘をたたえ合った。

勝ち切った宇田川は、チームの環境に感謝。「青山学院は長距離メインで、そこで距離走をやってきたことでスタミナがついてきた」と成長を実感している。

一方の山内はレース直後に「悔しい~!」と絶叫。昨年の同大会同種目では、自身が1位で、宇田川が2位だった。今大会は結果が逆転し、取材エリアでも「悔しい」と連呼したが、もう1つの思いも感じていた。

「同じ大学の後輩に負けるのは本望でもあって。うれしさと悔しさがあって、これを今後のトラックシーズン、駅伝シーズンへ生かしていきたい」

互いに競い合いながら、確かな強さを築いていく。