日本の男子短距離勢が、世界最速の男に挑む。

国内外のトップ選手が集う「セイコーゴールデングランプリ(GGP)陸上2023横浜」(日刊スポーツ新聞社共催)が今日21日に開催される。前日の20日には、会場の日産スタジアムで会見が行われた。

昨年の世界選手権(米オレゴン州)男子100メートル代表の坂井隆一郎(25=大阪ガス)は「自分自身も調子が上がってきているので、自己ベスト(10秒02)に近い記録が出せればいいなと思っている」と意気込んだ。同選手権男子400メートルリレー代表の柳田大輝(19=東洋大)も「出るからにはしっかり自分の走りをして、ベストの記録を出したい」と自己ベスト(10秒15)超えをにらんでいる。

そこに立ちはだかるのが、昨夏の世界選手権で金メダルを獲得したフレッド・カーリー(28=米国)だ。自己ベストは9秒76。身長191センチの大型スプリンターは「明日は良いレース、速いレースを期待してください」と自信を見せる。

ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が09年に樹立した世界記録(9秒58)超えも視界にとらえている。「うまくいきそうな感覚があって、その差は埋められるだけでなく、さらに縮められると思っている」。判然とした口調で、横浜での快走を誓った。

坂井と柳田のほか、日本勢からは今月6日の木南記念で10秒03をマークした桐生祥秀(27=日本生命)、昨夏の世界選手権200メートル代表・小池祐貴(28=生年月日)らも参戦。世界王者へ挑んでいく。