21年東京オリンピック(五輪)女子1500メートルで8位入賞の田中希実(23=ニューバランス)が、4分6秒75の大会新記録で初の金メダルを獲得した。

8月の世界選手権(ブダペスト)の参加標準記録(4分3秒50)こそ突破とはならなかったが、今季の自己ベストをマークし、世界ランキングでの出場権獲得へ前進。田中と同学年の後藤夢(23=ユニクロ)も4分13秒25で2位に入り、日本勢でワンツーフィニッシュを飾った。

田中はシーズン序盤こそ後半での失速が目立ったが、5月以降は力強いレース運びを取り戻していた。6月の日本選手権で4分8秒29で4連覇を果たすと、今月5日のフィンランドでの競技会では4分7秒05をマーク。日本記録でもある自己ベスト(3分59秒19)までは7秒以上の差があるが、着実にタイムを伸ばしてきた。

すでに5000メートルでは、今月8日のフィンランドでの競技会で日本歴代3位となる14分53秒60を記録し、世界選手権の参加標準(14分57秒00)を突破。同種目では選考基準を満たしており、1500&5000メートルの2種目での代表内定が有力視されている。