ドルーリー朱瑛里(15=岡山・津山高1年)が、準決勝2組8レーンに登場した。

2分10秒80で同組4着で、5日の決勝を逃した。

着順で決勝に進む2着以内を逃し、タイム順で救われる2人にも入れなかった。

ドルーリーは「最後に上げきれなかった。1500メートルの後で、800メートルでもっと出し切れる力があったのに、出し切れなかったのが課題。まだまだ練習が足りない」と話した。

午前には800メートル予選7組の5レーンで登場。スタートから飛び出して先頭でレースを展開。最初の1週をトップで通過した。ラスト300メートルすぎでペースアップした。最後は流して、フィニッシュ。2分11秒14の同組2着で、準決勝に進出していた。

ドルーリーは、3日の1500メートルで高校1年の最高記録となる4分15秒50で3位に入った。憧れの東京五輪代表田中希実が持つ従来の記録を0秒05更新した。

1年生で表彰台に上がる活躍を見せたが、レース後は「もうひとつ順位を上げられたかもしれない」。ラストスパートで猛追した2位ジェシンタ・ニョカビ(白鵬女2)に1秒57及ばなかったことを、悔やんでいた。

15歳は、今年1月の全国都道府県対抗駅伝3区で衝撃の17人抜きを披露した。

「インターハイでいい結果を残したい」と話して、今春から岡山県内屈指の進学校である津山高に入学。

1年生ながら岡山県予選、中国大会で1500メートル&800メートルの連続2冠を達成して、全国に進んでいた。

この日は、目標だった高校総体での最初の種目から一夜明けて、早くも2種目目にチャレンジした。

ドルーリーの自己ベストは2分8秒72で、エントリー時点で全体の4番目に速いタイムとなっていた。

決勝進出を逃したことで、初めての高校総体は終了した。

「800メートルでも自己ベストが出る力が残っていたと思うけど。出し切れる練習を積めたらいい」。

一方で初出場ながら1500メートル3位表彰台という堂々の結果を残した。「1500メートルで高校1年の歴代1位という記録をつくれたのはよかった。今後、もっと上を目指していけたらなと思う」。

15歳は札幌の夏を駆け抜けた。陸上の楽しさについて「練習した分だけ、特に長距離は結果として、タイムとして、練習量、努力が現れるので、そこが魅力のひとつかなと思う」と口にした。