世界選手権ブダペスト大会は、日本のお家芸20km競歩で開幕。池田向希が一時1位独歩中と健闘するも、その後大失速。メダルを逃した。

トラック競技は昨年の同大会に続き、3000m障害予選に三浦龍司(順大)が、1500m予選に田中希実( ニューバランス)が出場。両者はともに予選を突破した。

男子100mはサニブラウン・ハキーム(24=東レ)がシーズンベストの10秒07で6組1位で、柳田大輝(20=東洋大)が10秒20の7組3着で、ともに準決勝進出を決めた。

女子1万mで廣中璃梨佳(22=JP日本郵政グループ)が31分35秒12で7位入賞を果たした。日本勢で今大会の“入賞第1号”となった。

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◆イブニングセッション


時間性別種目代表選手結果
26:02男子1500m予選  
26:05女子砲丸投(7種)  
26:10男子円盤投予選A  
26:35男子三段跳予選A・B池畠旭佳瑠予選敗退A組16m40 9位
26:43男子100m予選サニブラウン・ハキーム準決勝進出 10秒07 6組1位
  柳田大輝準決勝進出 10秒20 7組3位
  坂井隆一郎予選敗退 10秒22 4組5位
27:30女子200m(7種)  
27:35男子砲丸投決勝  
27:40男子円盤投予選B  
27:55女子10000m決勝広中璃梨佳31分35秒12 7位
  五島莉乃33分20秒38 20位
28:47混合4x400mリレー決勝  

サニブラウン10秒07準決勝進出!2大会連続のファイナルへ「気持ち良く走れた」

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◆男子100m予選

予選6組1着で準決勝進出を決めたサニブラウン(右端)(AP)
予選6組1着で準決勝進出を決めたサニブラウン(右端)(AP)
予選7組3着で準決勝進出を決めた柳田大輝(右)(ロイター)
予選7組3着で準決勝進出を決めた柳田大輝(右)(ロイター)

◆モーニングセッション


時間性別種目代表選手結果
17:50男子20km競歩決勝山西利和24位 1時間21分39秒
  池田向希15位 1時間19分44秒
  高橋英輝21位 1時間20分25秒
  古賀友太12位 1時間19分2秒
17:30男子砲丸投予選A・B  
17:35女子100m障害(7種)  
18:05混合4x400mリレー予選  
18:35男子3000m障害予選三浦龍司決勝進出 8分18秒73 3組4位
  青木涼真決勝進出8分20秒54 1組5位
  砂田晟弥予選敗退8分20秒73 2組11位
18:45女子走高跳(7種)  
19:00男子ハンマー投予選A  
19:25女子走幅跳予選A・B秦澄美鈴予選敗退21位
19:35男子100m予備予選  
20:15女子1500m予選田中希実準決勝進出4分4秒36 1組6位
  後藤夢予選敗退4分10秒22 3組12位
20:40男子ハンマー投予選B  

※時間は日本時間。

※競技時間、出場選手は変更になる場合があります。

※予選が2組ある場合は、選手はABどちらかに出場。

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◆女子1万m決勝

女子1万m決勝を走る廣中璃梨佳(ロイター)
女子1万m決勝を走る廣中璃梨佳(ロイター)
7位入賞を果たした廣中璃梨佳(ロイター)
7位入賞を果たした廣中璃梨佳(ロイター)

◆女子1500m予選

女子1500m予選 力走する田中(共同)
女子1500m予選 力走する田中(共同)

◆女子走幅跳予選A・B

女子走り幅跳び予選で跳躍する秦澄美鈴(ロイター)
女子走り幅跳び予選で跳躍する秦澄美鈴(ロイター)

◆男子3000m障害予選

男子3000m障害予選 日本勢20年ぶり決勝進出の快挙を達成した青木涼真(左)(AP) 
男子3000m障害予選 日本勢20年ぶり決勝進出の快挙を達成した青木涼真(左)(AP) 
男子3000m障害予選 予選1組に出場した青木涼真ら。青木は5位に入り決勝進出を決めた(ロイター)
男子3000m障害予選 予選1組に出場した青木涼真ら。青木は5位に入り決勝進出を決めた(ロイター)
男子3000m障害予選 予選2組に出場した砂田晟弥(左から2人目)(AP)
男子3000m障害予選 予選2組に出場した砂田晟弥(左から2人目)(AP)
男子3000m障害予選 予選3組で4位に入り決勝進出を決めた三浦龍司(左から2人目)(AP)
男子3000m障害予選 予選3組で4位に入り決勝進出を決めた三浦龍司(左から2人目)(AP)
男子3000m障害予選 水濠を越え、力走する三浦龍司(手前左)(共同)
男子3000m障害予選 水濠を越え、力走する三浦龍司(手前左)(共同)
男子3000m障害予選 水濠を越える三浦龍司(共同)
男子3000m障害予選 水濠を越える三浦龍司(共同)

◆男子20km競歩決勝

世界陸上 2時間遅れでスタートした20km競歩決勝 (ロイター)
世界陸上 2時間遅れでスタートした20km競歩決勝 (ロイター)
世界陸上 男子競歩20キロ 序盤に先頭に出た池田(ロイター)
世界陸上 男子競歩20キロ 序盤に先頭に出た池田(ロイター)
世界陸上 男子競歩20キロ 先頭に出た池田(ロイター)
世界陸上 男子競歩20キロ 先頭に出た池田(ロイター)
世界陸上 男子競歩20キロ 先頭を独歩する池田(ロイター)
世界陸上 男子競歩20キロ 先頭を独歩する池田(ロイター)
男子20キロ競歩 競り合う古賀友太(中央左)と山西利和(同右)(共同)
男子20キロ競歩 競り合う古賀友太(中央左)と山西利和(同右)(共同)
男子20キロ競歩 競り合う古賀友太(左から2人目)(共同)
男子20キロ競歩 競り合う古賀友太(左から2人目)(共同)

◆現地の様子

世界陸上の開始直前、大雨を伴う雷雨が発生した(AP)
世界陸上の開始直前、大雨を伴う雷雨が発生した(AP)
陸上世界選手権男子20キロ競歩 強い雨が降り出した発着地点の英雄広場(撮影・藤塚大輔)
陸上世界選手権男子20キロ競歩 強い雨が降り出した発着地点の英雄広場(撮影・藤塚大輔)
陸上世界選手権男子20キロ競歩の発着地点となる英雄広場で山西の横断幕を広げるファン(撮影・藤塚大輔)
陸上世界選手権男子20キロ競歩の発着地点となる英雄広場で山西の横断幕を広げるファン(撮影・藤塚大輔)

今日の注目選手

●男子100メートル

◆サニブラウン・ハキーム 1999年(平11)3月6日、福岡県生まれ。ガーナ人の父と日本人の母のもとに生まれ、小3で陸上を始める。15年7月世界ユース選手権100メートル、200メートル2冠。同年世界選手権北京大会は200メートルに同種目世界最年少16歳で出場し準決勝進出。東京・城西高卒業後、オランダを拠点に練習し17年秋フロリダ大進学、拠点を米国に。20年7月に休学し、タンブルウィードTCを拠点とする。昨年の世界選手権では男子100メートルで日本勢初のファイナリストになる。世界大会では、1932年ロサンゼルス五輪6位の「暁の超特急」吉岡隆徳以来、90年ぶりの偉業だった。決勝は10秒06(向かい風0・1メートル)で7位入賞。現所属は東レ。190センチ、83キロ。

陸上の世界選手権開幕を前に記者会見するサニブラウン・ハキーム(中央)、柳田大輝(右)、坂井隆一郎(共同)
陸上の世界選手権開幕を前に記者会見するサニブラウン・ハキーム(中央)、柳田大輝(右)、坂井隆一郎(共同)