東京オリンピック(五輪)8位入賞の田中希実(23=ニューバランス)が、積極的なレースで準決勝進出を決めた。予選突破条件は組6着以内。1組に出場した田中は1周目から先頭で集団を引っ張り、中盤も3、4番手をキープして残り1周で再びトップに立った。残り150メートルから順位を下げたが4分4秒36のシーズンベストタイムできっちりと6着でゴールした。

3度目の舞台。「いままでは、チャレンジャーの気持ちがあったんですけど、今回はとにかく結果を出したい、世界の仲間入りをしたい。いまはやらなければという気持ちが強くなっている」とレース前に話していた。

昨夏のオレゴン大会では800メートルも合わせた3種目に出走したが、プロに転向した今年は1500メートル、5000メートルの2種目に絞ってきた。7月のアジア選手権(バンコク)では1500メートルで4分6秒75の大会新記録をマークし、金メダルを獲得していた。