予選1組で青木涼真(26=ホンダ)が5位に入り、決勝に進出した。

日本人の世界選手権での決勝進出は2003年パリ大会の岩水嘉孝(11位)以来20年ぶりとなった。

青木はレース前半から積極的に前方を走った。決勝進出条件は組5位以内。残り2周で3番目に上がるなど終盤になってもペースは落ちなかった。最後の1周で集団がスパートして1時7番手に下がったが、残り200メートルから猛追。ラスト50メートルで5位に食い込んだ。

7月のアジア選手権(バンコク)で日本人として36年ぶりに金メダリストになった。それに続く快挙を「ラストは思ったより体が動いた。トレーニングの成果が出た。残り200メートルは上位より、5位以内を目指した」と振り返った。

法大2年で出場した箱根駅伝では9人抜きで5区区間賞と学生時代から注目されていた。東京オリンピック(五輪)にも出場したが、予選2組9着で決勝を逃している。「決勝で戦うには力が足りないけど、今の力を発揮できれば上位に食い込むことができる。100%調子を合わせたい」。6月にSNSで結婚も発表した。それもモチベーションになっているのかもしれない。