21年東京オリンピック(五輪)で日本人初の7位入賞した三浦龍司(21=順大)が、8分18秒73で3組4位で順当に予選を突破した。

決勝進出条件は各組5位以内。1組5位に入った青木涼真(26=ホンダ)とともに、2003年パリ大会の岩水嘉孝(11位)以来20年ぶりの決勝進出となった。

世界記録保持者ギルマ(エチオピア)ら強豪がそろう3組で順位を確認しながら冷静に走った。中盤の位置取りから残り4周で3、4番目に上がると、残り1周も4番目をきっちりとキープしてゴール。「流れるようなレース展開で、ギリギリだけど対応できた」と振り返った。

前回22年大会では予選敗退したが、6月のダイヤモンドリーグ(DL)パリ大会で8分9秒91をマークして自身の持つタイムを0秒01更新して日本新記録を樹立。世界新記録(7分52秒11)を樹立したギルマ(エチオピア)に続いて2位に入った。

大学4年となった今季は順大の駅伝チームで主将に志願して就任。自らに重責を課している。決勝へ向けて「メダルを狙っている。クールなレースをしたい」と意気込んだ。