5度目の出場となった飯塚翔太(32=ミズノ)が、4度目の準決勝に進出した。今季最高で、海外試合では自己記録となる20秒27で1組4着。3着までの順位での進出はならなかったが、タイムで拾われた。

「シーズンベスト出せて、いいレースできました。ほっとしてます。出る度に友達も増えて、今回も3人同じ組にいた。冷静に走れました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

「もう1度チャレンジできる」。過去4度は全て準決勝で敗退した。初出場から10年。32歳になって、これまでの自分を超える機会をつかんだ。「リズムを崩さないように仕掛けたい」と見据えた。

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)400メートルリレーでは銀メダリストになるなど、日本の短距離界を引っ張ってきたスプリンター。「決勝で走れたらどんなに楽しいんだろうか」。いつもそう思いをはせてきた舞台へ挑む。