97年のアテネ大会から22年オレゴン大会まで13大会連続でTBS「世界陸上」メインキャスターを務めたフリーアナウンサー中井美穂(58)は「テレビで、これだけじっくり『世界陸上』を見るのは初めてなので、すごく楽しんでいます。夜中までリアルタイムでテレビを見るのは久しぶり。やはりライブはいいですね。隣に織田裕二さんがいないのも、ちょっと寂しいです(笑い)。北口選手も、予選からどういう投てきをして決勝に進んできたかというドラマを、しっかり見ることができました。分かりにくい用語も、瞬時に解説が入るのでいいですね」と振り返った。

北口の偉業には「メダルの有力候補でしたが、投てき競技は一発があるので、見逃せないドキドキ感がありました。見ていると、すごく整っている感じでしたね。予選に登場した時も、たたずまいが違いました。余裕があるし、世界中の選手から名前も知られていて場慣れした感じでした。素顔のキャラクターのうれしい時はうれしい、涙を止められない時は止められないという、喜怒哀楽の激しさも応援のしがいがあります。うれしくてピョンピョン跳ねちゃう姿とか、悔し泣きが止まらないところとか、コーチともケンカしちゃうところとか、素直でまっすぐ競技と向き合っている姿は本当にまぶしいです。来年のパリ五輪も楽しみです」と喜んだ。