陸上の全日本実業団対抗選手権が23日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で第2日が行われ、16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)男子20キロ競歩7位入賞の松永大介(富士通)は、引退レースを8位で締めくくった。

男子1万メートル競歩で松永が充実のラストレースをかみしめた。冒頭1000メートルでは「誰も追ってこないので、ファンサービス」と果敢に前へ飛び出した。最後まで全力を貫き、「歩き切れた」と笑った。昨夏の世界選手権で男子35キロ競歩で26位となり「99%やり切った」と引退を決意。「1つ1つのレースが思い出」と浸った。今後は社業に専念する傍ら、休日には母校の東洋大で女子競歩の指導にあたる。