今月10日に1万メートルの日本選手権(東京・国立競技場)に出場する廣中璃梨佳(23=JP日本郵政G)が調整の一環で女子5000メートルに臨み、シーズンベストとなる15分7秒43で3着となった。

前半は5番手前後につけ、終盤に同種目日本記録保持者の田中希実(24=ニューバランス)に肉薄。0・03秒差で振り切られたが、日本勢2位に入った。

廣中は8月の世界選手権で女子1万メートル7位入賞。10月の杭州アジア大会では5000メートル、1万メートルの2種目で銀メダルをつかんだ。

その後は駅伝へ向けて調整し、11月26日のクイーンズ駅伝では3区で区間賞を獲得。今回のレースはトラック用のスパイクの感覚をつかむことも目的の1つだった。

高橋昌彦監督は「後半はすごく粘ることができた。時々苦しい場面があっても、すぐに修正できた」と評価。1万メートルの日本選手権へも「面白いと思う」と期待を寄せた。