全国高校駅伝(都大路)の開会式が23日、かたおかアリーナ京都で行われた。男子は47チーム、第35回の記念大会となる女子は58チームが参加し、冬の京都で頂点を争う。

大会最多5度の優勝を誇る女子の仙台育英(宮城)は、21年以来となる6回目の優勝を目指し、1区細川あおい(2年)、2区デイシー・ジェロップ(2年)、3区長岡みさき(2年)、4区磯陽向(1年)、5区橘山莉乃(3年)と盤石の布陣。釜石慶太監督は「ベストな5人、適材適所のオーダーを組めました。この12月はすごく状態が良く、優勝したときと同じ練習内容ができている」と17、19、21年の優勝時と遜色ない仕上がりに自信を見せ、「うそ偽りなく、不安要素がないぐらいです」と胸を張った。

93、94年以来の連覇がかかった昨年は、2区で首位に立つも、最終5区で長野東に逆転を許し、14秒差で2位。アンカーを任された細川は悔し涙を流した。県代表を決めた10月の宮城県駅伝では「去年の悔しさをしっかり忘れずに持ち続け、今年は自分の力で優勝できるように」と語っていた細川。指揮官は「選手たちが今、すごい自信に満ちあふれている」。細川をはじめ、選手たちはリベンジへ身も心も準備万全。6回目の頂点へ、師走の都大路を駆け抜ける。【濱本神威】

【イラスト】高校駅伝のコースと区間別距離