名城大が前人未到の6連覇を達成した。

10月の全日本大学女子駅伝と合わせ、6年連続の学生女子駅伝2冠を達成した。

米田勝朗監督は「今年は弱いと言われていましたが、それを絶対にはね返して、絶対に勝つという思い、が学生の走りに全て出ていたなと思います」と目を潤ませながら喜んだ。

1区の柳楽あずみ(2年)が2年連続の区間賞で好スタートを切った。2区の米澤奈々香(2年)、3区の山田末唯(1年)、4区の石松愛朱加(2年)と、4区間連続で区間賞を獲得。5区の谷本七星(3年)も区間2位で首位を継続した。

6区の増渕祐香(4年)は自身が持つ区間記録を4秒更新。区間新記録を樹立し、さらにリードを広げた。「個人としても、チームとしても、苦しい時期はあったが、多くの人に応援してもらって、支えてくださった方の1人1人の顔を思い浮かべて走れた」と笑顔で振り返った。

最終7区の原田紗希(2)も首位の座をがっちりキープし、ゴールエリアへと駆け込んだ。

名城大は昨季までチームをけん引した山本有真(現積水化学)や小林成美(現三井住友海上)が卒業した中、今季も各学年のランナーが駅伝で強さを発揮。令和の常勝軍団が、さらに連勝記録を伸ばした。

【出走者のコメント】

◆1区柳楽あずみ「今年は最低でも区間賞をとると決めていた。1区で勢いをつけられて安心しています」

◆2区米澤奈々香「去年はケガで万全ではなく、チームに助けられた。今回は勢いをつける走りをしようと思って臨んだ。それが達成できてよかったです」

◆3区山田未唯「自分が区間賞をとれるというのは思っていなかったので、ビックリしています、みんなと一緒に練習してきたことを思い出して、それを発揮できてよかったです」

◆4区石松愛朱加「後ろとは差を広げられた。爆発的な走りをできなかったのが悔しいです」

◆5区谷本七星「苦しい思いは7キロを過ぎてからありましたが、応援に応えるように自然と笑顔が出てきました」

◆6区増渕祐香「後半は苦しかったですが、狙っていたので、最後に集大成の走りができてうれしいです」

◆7区原田紗希「まさか2分近く差をつけてくれると思っていなかった。ゴールに向かって、のびのびと走ることができた。この日のためだけに練習をしてきた」