宮城代表がアンカー区間で逆転し、29年ぶり2度目の優勝を2時間16分30秒で飾った。

最終9区で小海遥(第一生命グループ)が首位の兵庫と9秒差でタスキを受けると、徐々にトップとの差を詰めた。6・3キロ地点で追い抜くと、そのまま差を広げた。

兵庫は2区で田中希実(ニューバランス)が19人抜きの激走で区間賞を獲得し、首位でタスキをつないだが、最終区で逆転を許した。岡山のドルーリー朱瑛里(16=津山高)は12分47秒で2区で区間5位と好走。サッカー日本代表MF久保建英といとこの関係にあたる大阪の久保凛(東大阪大敬愛)は7区で区間6位だった。


■動くグラフ変動順位

■個人成績一覧


優勝し、笑顔でジャンプする宮城の選手たち(撮影・藤尾明華)
優勝し、笑顔でジャンプする宮城の選手たち(撮影・藤尾明華)
優勝し、胴上げされる宮城の佐藤広樹監督(撮影・藤尾明華)
優勝し、胴上げされる宮城の佐藤広樹監督(撮影・藤尾明華)

■■ 最終順位 ■■

(1)宮 城 2時間16分30秒

(2)京 都 +20秒

(3)広 島 +53秒

(4)千 葉 +55秒

(5)神奈川 +1分04秒

(6)大 阪 +1分04秒

(7)兵 庫 +1分25秒

(8)福 岡 +2分15秒

 ↑ここまで入賞↑

(9)群 馬 +2分23秒

(10)鹿児島 +2分32秒

(11)長 野 +2分52秒

(12)東 京 +3分12秒

(13)熊 本 +3分17秒

(14)岡 山 +3分33秒

(15)埼 玉 +3分39秒

(16)徳 島 +3分43秒

(17)静 岡 +3分59秒

(18)福 島 +4分16秒

(19)愛 知 +4分25秒

(20)長 崎 +4分54秒

(21)高 知 +5分12秒

(22)愛 媛 +5分20秒

(23)茨 城 +5分40秒

(24)岩 手 +5分44秒

(25)滋 賀 +5分46秒

(26)宮 崎 +5分58秒

(27)大 分 +6分21秒

(28)栃 木 +6分22秒

(29)新 潟 +7分24秒

(30)和歌山 +7分34秒

(31)青 森 +7分38秒

(32)秋 田 +7分44秒

(33)山 口 +8分11秒

(34)山 形 +8分12秒

(35)福 井 +8分14秒

(36)岐 阜 +8分42秒

(37)鳥 取 +9分02秒

(38)三 重 +9分24秒

(39)佐 賀 +9分31秒

(40)北海道 +9分33秒

(41)奈 良 +9分57秒

(42)島 根 +10分10秒

(43)石 川 +11分25秒

(44)山 梨 +12分28秒

(45)富 山 +13分06秒

(46)沖 縄 +13分46秒

(47)香 川 +14分08秒


優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海(撮影・藤尾明華)
優勝のゴールテープを切る宮城アンカーの小海(撮影・藤尾明華)
優勝のゴールし笑顔を見せる宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
優勝のゴールし笑顔を見せる宮城アンカーの小海遙(撮影・藤尾明華)
2位でゴールテープを切る京都アンカーの川村楓(撮影・藤尾明華)
2位でゴールテープを切る京都アンカーの川村楓(撮影・藤尾明華)

区間賞


  県名・選手タイム
1区石川・五島莉乃18分49秒 
2区兵庫・田中希実12分11秒 
3区静岡・遠藤蒼依09分16秒 
4区福島・鈴木 葵12分51秒 
5区千葉・山崎りさ12分45秒※
兵庫・池野絵莉12分52秒※
6区岡山・谷本観月13分06秒 
7区京都・太田咲雪12分31秒 
8区宮城・男乕結衣09分41秒 
9区京都・川村 楓31分41秒 

※は区間新


「未来くん賞」と「区間賞」を受賞した宮城の男乕結衣(撮影・上山淳一)
「未来くん賞」と「区間賞」を受賞した宮城の男乕結衣(撮影・上山淳一)
区間賞の表彰を受ける兵庫の田中。左端は石川の五島(撮影・上山淳一)
区間賞の表彰を受ける兵庫の田中。左端は石川の五島(撮影・上山淳一)
区間賞の表彰で兵庫の田中希実(右)は石川の五島莉乃(左)と笑顔で話す(撮影・上山淳一)
区間賞の表彰で兵庫の田中希実(右)は石川の五島莉乃(左)と笑顔で話す(撮影・上山淳一)
区間賞の表彰を受ける静岡の遠藤。左は兵庫の田中(撮影・上山淳一)
区間賞の表彰を受ける静岡の遠藤。左は兵庫の田中(撮影・上山淳一)

◆レース経過  ※タイムは速報値

1区 6キロ (たけびしスタジアム京都~衣笠校前)

クイーンズ駅伝1区区間賞の石川・五島莉乃、全国高校女子駅伝1区区間賞の大分・奥本菜瑠海らが走る

◆スタート 天候は晴れ、気温7度、湿度61%、東南の風1メートル。午後0時30分に号砲、47チームが一斉にスタートした。大分・奥本菜瑠海が首位で競技場を出る

一斉にスタートする選手たち(撮影・藤尾明華)
一斉にスタートする選手たち(撮影・藤尾明華)
一斉にスタートする石川の五島莉乃(中央)ら1区の選手たち(撮影・藤尾明華)
一斉にスタートする石川の五島莉乃(中央)ら1区の選手たち(撮影・藤尾明華)
一斉にスタートする選手たち(撮影・藤尾明華)
一斉にスタートする選手たち(撮影・藤尾明華)

◆0・8キロ 石川が大分を抜き首位浮上

◆1キロ 3分07秒。石川、大分、鳥取の3チームが抜け出す

◆1・5キロ 石川・五島莉乃が抜け出し単独首位に

◆2・3キロ 石川・五島が快走、後続の大分、鳥取に8秒ほどの差

◆中間点 石川・五島が9分15秒で通過。18秒差で鳥取、大分が追う。後方の4位集団は首位と25秒差

◆4キロ 鳥取、大分が集団に吸収される

◆5キロ 残り1キロ。石川・五島が快走。2位集団は千葉がけん引

◆第1中継所 石川がトップでタスキリレー。35秒差で千葉、36秒差で熊本がタスキをつなぐ。兵庫・田中希実は20位から、岡山・ドルーリー朱瑛里27位から前を追う

(1)石 川 18分49秒

(2)千 葉 +35秒

(3)熊 本 +36秒

(4)大 阪 +37秒

(5)愛 媛 +38秒



2区 4キロ (衣笠校前~烏丸鞍馬口)

1000、1500、3000、5000メートルで日本記録を持っている兵庫・田中希実と17人抜きで前回3区区間賞の岡山・ドルーリー朱瑛里が初対決。前回6区区間賞の神奈川・近藤希美らも走るエース区間

◆1キロ 首位の石川を千葉、熊本が追う

◆2キロ 兵庫・田中希実が15人抜きで5位浮上。岡山・ドルーリー朱瑛里は20位ほどに浮上

◆2・5キロ 兵庫・田中希実が19人抜きで首位浮上!

◆第2中継所 兵庫・田中希実がトップで中学生にタスキリレー、田中は19人抜きも09年小林祐梨子の区間記録に4秒届かなかった。14秒差で千葉、16秒差で熊本がタスキをつないだ。岡山・ドルーリー朱瑛里は8人抜きで19位

2区を走る兵庫・田中希実(撮影・上田博志)
2区を走る兵庫・田中希実(撮影・上田博志)
第2中継所の烏丸鞍馬口で兵庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実(撮影・上山淳一)
第2中継所の烏丸鞍馬口で兵庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実(撮影・上山淳一)
庫3区藤田莉沙(手前右)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
庫3区藤田莉沙(手前右)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)
庫3区藤田莉沙(手前)にたすきをつなぐ2区の田中希実((撮影・上山淳一)

2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
2区を走る岡山・ドルーリー朱瑛里(撮影・上田博志)
岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里(撮影・上山淳一)
岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里(撮影・上山淳一)
力走する岡山2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
力走する岡山2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
力走する岡山2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
力走する岡山2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)
岡山3区黒田六花(手前)にたすきをつなぐ2区のドルーリー朱瑛里((撮影・上山淳一)

(1)兵 庫 31分59秒

(2)千 葉 +14秒

(3)熊 本 +16秒

(4)宮 崎 +23秒

(5)宮 城 +25秒



3区 3キロ (烏丸鞍馬口~丸太町河原町) ※中学生区間

◆1キロ 兵庫が快走、2位千葉に20秒差をつける

◆2キロ 兵庫が安定した走り、静岡が追い上げてきた

◆第3中継所 兵庫がトップでタスキリレー。8秒差で静岡、22秒差で神奈川がタスキをつなぐ

(1)兵 庫 41分42秒

(2)静 岡 +08秒

(3)神奈川 +22秒

(4)千 葉 +26秒

(5)群 馬 +33秒



4区 4キロ (丸太町河原町~北白川山田町)

全国高校女子駅伝で1区2位の京都・山本釉未が走る

◆1・2キロ 静岡が兵庫を抜き首位浮上

◆2・2キロ 静岡と2位兵庫の差が2秒ほどに広がる。3位神奈川と千葉が必死に前を追う

◆2・7キロ 兵庫が静岡を抜き返し首位

◆3キロ 兵庫がスパート静岡を引き離す

◆第4中継所 兵庫がトップでタスキリレー。静岡、神奈川、千葉がほとんど差なくタスキをつないだ

(1)兵 庫 55分02秒

(2)静 岡 +07秒

(3)神奈川 +10秒

(4)千 葉 +10秒

(5)宮 城 +20秒



5区 4.1075キロ (北白川山田町~国立京都国際会館前)

◆1キロ 首位の兵庫を4位から抜け出した千葉が追う

◆2・2キロ 宮城が4位に浮上

◆3キロ 千葉が兵庫に追い付く

◆3・7キロ 兵庫、千葉がスパート

◆第5中継所 兵庫が区間新の走り、トップでタスキリレー。3秒差の千葉も区間新の走りでタスキをつないだ。40秒ほどの差で広島、宮城、神奈川が続いた

(1)兵 庫 1時間07分54秒

(2)千 葉 +03秒

(3)広 島 +43秒

(4)宮 城 +44秒

(5)神奈川 +44秒



6区 4.0875キロ (国立京都国際会館前~北白川別当町)

◆1・5キロ 兵庫が首位快走、千葉との差を広げる

◆3キロ 3位集団の宮城と神奈川が並んで前を追う

◆第6中継所 兵庫がトップでタスキリレー。19秒差で千葉がタスキをつないだ。大阪が5位に上げてきた

(1)兵 庫 1時間21分10秒

(2)千 葉 +19秒

(3)宮 城 +40秒

(4)神奈川 +41秒

(5)大 阪 +52秒



7区 4キロ (北白川別当町~丸太町寺町)

サッカー日本代表MF久保建英のいとこで、高校総体女子800メートルVの大阪・久保凜が登場

◆2キロ 首位兵庫と2位千葉の差は21秒ほどと少し広がる

◆3キロ 首位兵庫と2位千葉の差がさらに広がる

◆第7中継所 兵庫が安定した走り、トップで中学生にタスキリレー。24秒差で千葉がタスキをつないだ

(1)兵 庫 1時間33分55秒

(2)千 葉 +24秒

(3)宮 城 +47秒

(4)神奈川 +50秒

(5)大 阪 +56秒



8区 3キロ (丸太町寺町~烏丸紫明) ※中学生区間

◆1・5キロ 千葉がペースを上げ兵庫を追う。宮城が単独3位、大阪、京都が4位集団

◆2・1キロ 宮城が千葉を抜き2位浮上

◆2・7キロ 首位兵庫と宮城の差が8秒ほどに

◆第8中継所 兵庫がトップでタスキリレー。9秒差で宮城がタスキをつないだ。大阪、神奈川、千葉が並んでアンカーにつなぐ。東京は18位で新谷仁美に秋田は39位で鈴木優花にタスキを託した

(1)兵 庫 1時間44分14秒

(2)宮 城 +09秒

(3)神奈川 +35秒

(4)千 葉 +35秒

(5)大 阪 +35秒



9区 10キロ (烏丸紫明~たけびしスタジアム京都)

MGC優勝でパリ五輪内定の秋田・鈴木優花、10000メートル日本記録保持者でマラソン日本女子歴代2位の東京・新谷仁美、前回1区区間賞の宮城・小海遥らがアンカー勝負

◆1キロ 兵庫・太田琴菜を宮城・小海遥が追う

◆2・8キロ 宮城・小海が兵庫・太田に追い付く

◆3・5キロ 京都が大阪を抜き5位浮上

◆4キロ 京都・川村楓が千葉、神奈川を抜いて3位浮上

◆4・8キロ 兵庫・太田と3位の京都・川村の差は10秒ほどに

◆中間点 首位兵庫、1秒差で宮城、6秒差で京都、7秒差で千葉、11秒差で神奈川が続く

◆5・2キロ 宮城が兵庫を抜き首位浮上

◆5・7キロ 京都が兵庫を抜き2位浮上

◆7・7キロ 首位宮城と2位京都の差は6秒ほど

◆8キロ 3位千葉、4位に広島、神奈川。大阪はやや遅れる

◆9キロ 残り1キロ。宮城・小海がスピードアップ、2位京都との差は10秒ほどに

◆フィニッシュ 宮城・小海がトップで競技場に帰ってきた。宮城が2時間16分30秒で29年ぶりの頂点。2位に京都、最後に逆転した広島が3位、4位千葉、5位神奈川。

(1)宮 城 2時間16分30秒

(2)京 都 +20秒

(3)広 島 +53秒

(4)千 葉 +55秒

(5)神奈川 +1分04秒



■見どころ 昨年、驚異の17人抜きで注目を集めた、岡山のドルーリー朱瑛里(しぇり、津山高1年)は2区(4キロ)にエントリー。1000、1500、3000、5000メートルで日本記録を持っている兵庫代表の田中希実(ニューバランス)と“初対決”に注目が集まる。サッカー日本代表MF久保建英のいとこで、高校総体女子800メートルを制した久保凜(東大阪大敬愛)は、大阪7区で出場。昨年1月のヒューストンマラソン(米国)で日本女子歴代2位の2時間19分24秒を記録した新谷仁美(東京=積水化学)、MGCで1位となりパリ五輪内定を決めた鈴木優花(秋田=第一生命G)は9区でエントリーしている。


ドルーリー朱瑛里、田中希実と初対決「楽しみ」2区にエントリー 全国都道府県対抗女子駅伝

田中希実は初の2区にエントリー 浜本監督は「田中=1区じゃない」全国都道府県対抗女子駅伝

昨年は大阪8年ぶり4度目V ヒロイン誕生岡山・ドルーリー朱瑛里17人抜き区間新/詳細



開会式に臨む選手たち(撮影・上山淳一)
開会式に臨む選手たち(撮影・上山淳一)
大会を前に、記念撮影する兵庫県チームの田中希実(後列左から2人目)ら(撮影・上山淳一)
大会を前に、記念撮影する兵庫県チームの田中希実(後列左から2人目)ら(撮影・上山淳一)