19・2キロすぎに日本人の先頭集団で、5、6人を巻き込む転倒が起きた。

大集団の中盤あたりで、22年世界選手権代表の西山雄介(29=トヨタ自動車)、木村慎(30=ホンダ)や外国人選手らが次々と転倒。倒れた選手らはすぐに立ち上がったが、木村は左腕をしきりに気にしながら集団を追いかけた。

その後、西山と木村は大集団に追いついたものの、この転倒劇が影響したのか、20キロ地点の集団の通過タイムは2時間5分50秒の設定タイムのペースから初めて遅れた。

パリ五輪の最後の1枠を目指して、日本の有力選手たちはスタートの1キロを2分55秒の日本記録(2時間4分56秒)ペースで突っ込み、5キロも2時間5分50秒の設定タイムペースで刻み、2時間0分台の世界記録ペースで飛ばす外国勢の先頭集団に続いていた。

◆パリ五輪への道 男女マラソン代表は各3枠。男子は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の小山直城、同2位の赤崎暁が決定。残り1枠は、東京マラソンで設定記録(2時間5分50秒)を突破した最上位選手が内定する。突破者不在の場合は、MGC3位の大迫傑が代表決定。女子は10日の名古屋ウィメンズマラソンが最終選考会となっており、東京マラソンは対象大会ではない。