女子で新谷仁美(36=積水化学)の日本記録更新はならなかった。2時間21分51秒(速報値)の女子6位でゴール。今年1月に自身がペースメーカーを務めた大阪国際女子マラソンで、前田穂南がマークした2時間18分59秒に届かなかった。今レースには「勝負」をテーマの1つに据えた上で、「私の走りが見る人の何かのきっかけとなれるように」と臨んでいた。

新谷の自己記録は、女子日本歴代3位となる2時間19分24秒。かねて野口みずきの記録(2時間19分12秒)更新を目標に掲げてきたが、大阪国際女子マラソンで前田に先を越され「悔しい以外何もない。中には『私も頑張らなきゃ』と思う人もいるかもしれませんが、悔しい以外は何もない」と話していたが、更新はならなかった。

◆パリ五輪への道 男女マラソン代表は各3枠。男子は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の小山直城、同2位の赤崎暁が決定。残り1枠は、東京マラソンで設定記録(2時間5分50秒)を突破した最上位選手が内定する。突破者不在の場合は、MGC3位の大迫傑が代表決定。女子は10日の名古屋ウィメンズマラソンが最終選考会となっており、東京マラソンは対象大会ではない。