駒澤大・大八木弘明総監督がレース後に取材に応じ、教え子たちの走りについて「設定記録を切らせたかった」と振り返った。

今大会はパリオリンピック(五輪)男子マラソン代表の3枠目を懸けた最終決戦。代表入りには設定記録(2時間5分50秒)突破が必須だったが、条件を満たす選手はいなかった。

駒大出身勢では、西山雄介(トヨタ自動車)が日本人トップの2時間6分31秒をマーク。其田健也(JR東日本)も2時間6分54秒(ともに速報値)で日本人2番手につけたが、ともにパリ切符には届かなかった。「ペースが前半遅かった。もう少しペースを上げないと。前半、ちょっと遅かった」と総括した。

其田と山下一貴(三菱重工)は、昨年8月の世界選手権代表。その後、10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)にも出場しており「ちょっとハードでしたよね。3枠目を狙いにいくのであれば、きっちり合わせないと厳しい」と指摘した。

◆パリ五輪への道 男女マラソン代表は各3枠。男子は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の小山直城、同2位の赤崎暁が決定。残り1枠は、同3位の大迫傑に決まった。女子は10日の名古屋ウィメンズマラソンが最終選考会となっており、東京マラソンは対象大会ではない。