<仙台国際ハーフマラソン>◇12日◇仙台市陸上競技場発着の21・0975キロ

 野口みずき(34=シスメックス)は、10年ぶりの世界陸上代表の座を射止めた3月の名古屋ウィメンズマラソン以来のレース。調整も順調に進めただけに、1時間10分36秒の優勝タイムには、やや不満の様子。入りの5キロを15分34秒かかって以降、ペースアップもできず「はじめから動きが良くなかった。8、9分台では入れると思ったので(うれしさは)半分半分ですかね」と自己評価した。

 ただ公式レースでの「優勝」の2文字は、5年前のこのレース以来。それ以降、北京五輪の直前での欠場やどん底を見ただけに「完全復活でなく復活ですが、完全復活に近づけたとは思う。これを自信にモスクワを目指したい」と、表情は明るかった。