陸上男子100メートルで桐生祥秀(京都・洛南高)が出した10秒01が、ルールで定められた風向風速計を使用していなかったため、国際陸連がジュニア世界記録として公認しないと決めたことが14日、分かった。

 関係者によると、記録公認を申請した日本陸連に既に通知された。タイム自体は有効となる。

 桐生は4月29日の織田記念国際(広島)の予選で、追い風0・9メートルの条件でジュニア世界記録に並ぶタイムを出した。国際陸連は世界記録などに認める条件の一つに超音波式の風速計の設置を求めるが、この大会では旧式のものが使われた。

 日本陸連は9秒台突入に備え、桐生ら有力選手が出場する大会は条件を満たす機器を設置するよう求めている。