<全国高校駅伝男子>◇22日◇京都・西京極陸上競技場発着(7区間42・195キロ)◇47校

 男子陸上部監督の体罰問題が明らかになった西脇工高(兵庫)は10位。山本翔馬主将によると、監督はチームが京都入りした20日の日中まで引率していたが、同日中にいなくなったという。

 吉良勇太コーチから大会当日の監督不在を聞かされたのは21日で、理由は伝えられなかったという。

 山本主将は「最初は動揺した」と言うが、21日のミーティングで「監督がいなくても自分たちの力は変わらない。走りに集中しよう」とチームメートに呼び掛けた。

 目標だった8位入賞はならなかったが、7人中5人が区間10位以内に入る走りで健闘した。山本主将は「自分たちの力をきちんと発揮できた」と淡々と話し、吉良コーチは「(監督不在の)影響はなく、いつも通りやってくれた」と語った。