今週は、B1千葉ジェッツふなばし(以下千葉ジェッツ)フライトクルーチアリーダーズ「STAR JETS」のYukoです。チアとして専属マネジメント契約を結び、3シーズン目を迎えた意気込みを聞きました。

B1千葉ジェッツ・チアのYuko
B1千葉ジェッツ・チアのYuko

世間でいう新卒での就職先が千葉ジェッツだった。Yukoは、チア中心の大学生活を送り、夢中になっていた。周りが就職活動を始めた頃、自営業の母と建築士の姉に「どんな仕事が私に向いていると思う?」と相談。「好きなチアダンスを職業にしたら」。その言葉が彼女の心に響いた。

在学中に一般社団法人プロフェッショナルチアリーディング協会が設立したオールスタープロチアリーダーズとして活動していた頃から、同協会プロデュースの「STAR JETS」に魅力を感じていた。専属マネジメント契約の募集を見つけると、迷わずトライアウトを受験して合格。千葉ジェッツが、年俸制の専属マネジメント契約でチアリーダー採用に踏み切った初年度の2017年だった。

「こういう仕事ができるとは思っていませんでした。チアだけで生活することが夢だったので、オーディションに合格した時はうれしかったです。やっと自立できる喜びもありました」と振り返る。

Bリーグのチアリーダーは、他の仕事と並行しながらチアの活動を行うことが一般的。STAR JETSは、プロデューサー側のチアの価値を上げたいという思いを、島田慎二前社長がくみ取って、チア活動のみを仕事とする「専属マネジメント契約」が実現した。

背景には、出演依頼の多さもあった。スポンサー関連や地域のイベントなど年間約100本に加え、地方局にも年に約30本出演。これらに柔軟に対応し、PR活動に力を入れる。さらにエンターテインメントとしての価値を向上させて、子どもたちのあこがれの職業にしたいという思いもあったという。

Yukoは全ての活動に参加。幼児から高校生を対象としたチアスクールの講師も、週3回行う。「先生のようになりたい」と話す生徒もいる。講師以外にも、毎試合ハイライトのMCを担当したり、マスコットのジャンボくんと幼稚園を訪問し、チアダンスを子どもたちと踊ったりと、チア漬けの日々を送る。「今後もこの道を残していけるように、いろんな人にチアは職業の1つと認知してもらえるように頑張りたい」と熱い思いを語った。

Bリーグのチアリーダーとして活躍するYuko
Bリーグのチアリーダーとして活躍するYuko

◆Yuko 東京都出身。高校でバトントワリング部、大学ではチアダンス部に所属しながら、オールスタープロチアリーダーズの活動も行う。