日本ツアー通算16勝、過去2度の賞金王に輝いた伊沢利光(51)の長男丈一郎(16=近大福岡高2年)が初参加の九州アマで15位タイ発進した。

偉大な父超えを目指す2世プロ候補が「80点」という4バーディー、4ボギーのパープレー。第2日はアンダーパーで巻き返す。福岡・沖学園高3年の出利葉太一郎(18)と東海大九州4年の菅卓人(21)の2人が6アンダー66で首位に立った。

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ゴルフ界のレジェンドDNAを受け継ぐ伊沢が「80点」と評すパープレー発進だ。「外したのはボギーの4つだけ」という安定したショットを武器に高パーオン率を残した。「パッティングはあまり入らなかった」と課題を残すが初の九州アマで4バーディー、4ボギー。第2日へ「今日のスコアを超え、アンダーパーを目指す」と意気込んだ。

父の影響で2歳からクラブを握ったが、本格的に始めたのは中1から。それまでサッカー、スケートボード、陸上中距離、剣道などにも打ち込んできたが「自分からしたい気持ちになって」と専門にした。マンツーマン指導を受けているわけではないが、週末にラウンドする機会がある父から「クラブがインサイドに入りすぎ」「スイングの下半身が速い」など助言をもらう度に肥やしにしてきた。

目指すは「かっこいい」という父の様なプロで「父を超えたいと思っています」。6月に日本開催の米シニアツアーに出場予定の父に負けないパフォーマンスで上位をうかがう。【菊川光一】