<全国高校総体:サッカー>◇男子準決勝◇7日◇山梨・韮崎中央公園

 東福岡の強力ウイングコンビの1人、MF赤木翼(3年)が青森山田の守備を崩した。1-0の前半24分、ウイングMF増山朝陽(3年)からのクロスに合わせ「最高の形だった」と追加点を奪う。33分にはFW木藤舜介(3年)がゴール前でボールを受ける間に猛然とエリア内に切れ込み、ダメ押し点を決めた。

 1人で打開するスピードがある“相方”増山が厳しいマークにあう。そんな中、周りを使い生きるタイプの赤木が突破口を開く。カバーにきた味方にパスをつなぎ、マークを分散させる。中央の木藤やMF中島賢星(3年)らに1度ボールを収め、サイドにスペースをつくった。「(相手が)3バックだったので、フリーになれた」。

 決勝は大津戦。6月の九州総体で自ら2点を挙げ勝利している。「自分が決めて勝つことが目標。まずはチームが勝てるプレーをしたい」。油断はなかった。