7人制ラグビー女子日本代表「サクラセブンズ」に、16年リオデジャネイロ五輪出場権獲得に向けた高校3年生の新戦力が誕生した。7日、男女日本代表がアジアシリーズ第1戦「中国セブンズ」を終え、成田空港に帰国。今大会が代表デビューのバティヴァカロロ・ライチェル・海遥(17=東京・板橋有徳高)は、3位決定戦ウズベキスタン戦(15-0)を含め、全4トライの活躍。フィジー出身の父譲りの高い身体能力を披露し「突破力に関しては通用するかなという立ち位置が分かったことが収穫」と笑顔を見せた。

 BK陣の主力マテイトンガがフィジー国籍のため、11月のアジア予選(香港、日本)に出場できず「本当は一緒に戦いたいけれど、彼女と同じくらい活躍する姿を見せたい」という思いを背負う覚悟だ。浅見ヘッドコーチも「相手をかわす感じは上々。肝がすわっている」と期待を寄せた。

 ◆バティヴァカロロ・ライチェル・海遥(みよ)1997年(平9)9月18日、東京都生まれ。フィジー出身の父アピサイさん(46)の影響で、3歳からプレー。母香さん(50)はバスケットボールを経験。兄アピサイ拓海さん(大東大1年)、妹アテザ優海さん(東京・石神井高1年)もラグビー部所属。趣味は映画観賞とショッピング。163センチ、65キロ。